塗装作業をイメージした家の模型

外壁塗装の耐久年数は塗料次第で大きく異なる

外壁塗装の耐久年数は、塗料の種類によって大きく異なります。そのため、塗料ごとの特徴や耐久年数を知っておけば、先々の塗装頻度を減らすことができます。つまり長期的なスパンで見れば、塗料のチョイスが適切ならコストパフォーマンスを上げることにもつながのです。ここでは外壁塗装をできる限り長持ちさせるために、知っておきたいノウハウについて紹介していきます。

 

塗料別の耐用年数

実際の塗料の耐用年数は各メーカーの塗料ごとに定められていますが、塗料の原材料自体はほとんど同じものなので、メーカー別であっても種類が同じであれば耐用年数の差は気になりません。ここでは塗料の種類と耐用年数、特徴について紹介しています。

塗料の種類

耐用年数

特徴

アクリル系塗料

4~7

他種と比べて、汚れに弱く耐久性に難ありですが、コストパフォーマンスが良いです。近年の採用はほとんどありません。

ウレタン系塗料

6~10

コストパフォーマンスが高く、汚れや色褪せに強く耐久性、施工性ともにバランスがとれています。シリコン系塗料の人気が高いため、使用率は低めです。

シリコン系塗料

8~15

耐久度に定評のある塗料の一つです。戸建住宅の外壁・屋根の塗装で多く使用されています。汚れや色落ちに強く、カビや藻に耐性が高いことが特徴です。

ラジカル系塗料

8~15

2015年発売された塗料です。シリコン同様にコストが低く、塗料のにおいも穏やかでほとんどの外壁に対応しています。

光触媒塗料

10~15

雨や日光などで、清潔さを保つ効果があります。メンテナンス手間がかなり省けますが、塗装工事のコストが高めです。

ピュアアクリル塗料

12~15

防水性に優れていてトップクラスの耐久度を持っています。コストがかかるため、塗装面積が多い場合は負担が大きくなります。冬場は乾燥しにくく工期に影響が出る可能性があります。

フッ素系塗料

15~20

耐用年数ではトップクラスです。光沢感が良く防水性も高いので商業施設やビルでの使用が多いです。優れた性能と耐用年数に比例してコストもかかります。

遮熱塗料

15~20

熱の反射に効果があり、室内の快適さを保ちます。エコロジーなど環境に配慮した塗料で自治体によって補助を受けられることがあります。

 

維持費を抑えるための外壁塗料選び

・塗料の耐久年数に応じた塗装回数による差額

30坪相当の一般住宅で、外壁塗装を行った場合を想定した施工費用の比較表です。

以下の表のように塗料の耐久年数だけを比較した場合、施工頻度に差が出るため長期的な視点で見ると次のような差額が生じます。10年サイクルと15サイクルでの塗装の差は60万円

引用“外壁塗装の寿命はどのくらい?知られざる耐用年数を全て公開”

 

同じコストで耐用年数に差があるのなら同じ40年間でも、3回で済むケースと4回で済むケースがあり、外壁維持費に差が生まれます。こちらのコストを抑えるためには慎重な塗料選びが不可欠です。

 

・塗料を決める際の選択肢

外壁塗装の維持費を抑えるには、2つの選択肢を考慮して選ぶ必要があります。

 

1.耐用年数が短く、安い塗料を使用して短い周期で塗り替えをする。

2.耐用年数が長く、高い塗料を使用して長い周期で塗り替えをする。

この2点がシンプルかつ重視すべき選択肢です。

そして度外視できないのが塗料代の他にかかる経費、すなわち足場代や人件費などを含めた工事費用です。実は材料代よりも、この人件費や工程が施工費用の多くの割合を占めています。

 

最初はノウハウが全くなくて塗装に手間取る局面が多くても、長期的な視点ではここをカットすることで外壁の維持費用が格段に抑えられることになります。

塗料を選ぶ際には、性能や価格だけでなくトータルコストも見据えて、検討しましょう。

 

・結局、どの塗料がおすすめなのか

極端な基準で言えば、「耐用年数が長いものはコストがかかる」、「耐用年数が短いものはリーズナブル」という特徴があります。それぞれの塗料に長所と短所があります。では、どういう塗料を選ぶことが賢いのでしょうか?

 

答えは簡単で、「耐用年数が長くてコストがそれなり」の塗料が、最も効率的な塗料といえます。耐用年数が長めでコストがお手頃な、シリコン系塗料やラジカル系塗料がそれに該当します。これらは定期的な塗装で性能・費用面からみても。十分に満足のいくものです。

 

さらにそれらを用いたうえで大切なことは、適切な塗装サイクルを作ることです。定期的な補修塗装を行うことで外壁の劣化・腐食を防ぎ、先々の外壁塗装にかかる修繕費を抑えることにつながるからです。次の項目でさらに詳しく掘り下げていきます。

 

外壁塗装を長持ちさせるために確認しておきたいこと

外壁塗装を行う際の留意点をまとめてみました。満足のいく塗装仕上げを期待するなら、それなりに適切な手順やノウハウがあります。外壁をより長持ちさせる塗装を、施すために以下の要点を踏まえておきましょう。

塗装前の下地処理をしっかりと行う

塗装前に下地となる外壁の汚れやカビはできるだけ丁寧に除去するようにしましょう。こちらを怠ると塗装の仕上がりに支障をきたすうえに、外壁の腐食・劣化が早まってしまい結果的に塗装頻度を上げてしまうリスクにつながります。

塗装箇所によって塗る回数を調整する

建物が受ける外的ダメージは、どの箇所も均等というわけではありません。そのため日光や雨風を受ける屋根や、長く日光が当たる南側の外壁には、念入りな補修が必要です。そういった箇所には4回以上塗り重ねて丈夫な塗膜を作るように工夫しましょう。

雨天時の塗装作業を避ける

雨天時に塗装作業を行うと主に次のような弊害が発生します。

・塗料が雨で薄まってしまう

・塗料に混入した水滴が外壁の仕上がりを損ねる

・乾燥しない状態での重ね塗りは、「ひび割れ」「発火」「クレーター」の原因になる

 

雨の程度にも小雨から豪雨まで程度に幅があるので、判断が難しいこともあります。基本的に乾燥しない湿度の高い状態(85%以上)は、塗装の仕上がりを損ねるといわれています。これに該当する日は塗装作業に向いていないので避けるようにしましょう。

 

環境・気候を理解して風通しは良好にする

お住いの立地や地域の気候によっても、耐用年数は左右されます。まずはあなたが住んでいる周囲の環境を考慮に入れる必要があります。雨天が日が多い、湿気の多い地域に住んでいるのであれば、外壁周りに物を置かず風通しを良くしておくなどの配慮が大切です。これらを改善するだけでも耐用年数は大きく変わるので、日々の細かい配慮も積極的に実践していきましょう。

用途に汎用性のある2型の塗料を選ぶ

塗料には大きく分けて1液型と2液型の2種類があります。どちらが優れているというわけではなく、それぞれにメリットとデメリットがあり、用途によって使い分ける必要があります。以下の表に特徴と長所・短所、塗装可能な部分をまとめています。

 

1液型 塗料缶は1つで、そこに水やシンナーを入れて薄めて壁に塗る。
2液型 塗料缶は2つあり、主材(塗料)と硬化剤に分かれている。
塗装をする直前に主材と硬化剤を混ぜ合わせて初めて塗料となる。
そこにさらに水やシンナーを入れて薄めることで壁に塗る。

 

1液型 2液型
メリット
  • 価格が比較的安い
  • 混合、攪拌の手間がない
  • 余っても次の日に使える
  • 耐久性(耐候性)が高い
  • 保管しやすい(混ぜる前)
  • 様々な場所に塗る事が出来る
デメリット
  • 耐久性(耐候性)が低い
  • 保管しにくい
  • 塗られる箇所が限られる
  • 価格が比較的高い
  • 混ぜたらすぐに使わないといけない
  • 混合、攪拌の手間がある

 

1液マイルドシリコン クリーンマイルドシリコン
1液型 2液型
どこに塗る事が出来るか
  • コンクリート
  • セメントモルタル
  • サイディングボード
  • 各種旧塗膜
  • コンクリート
  • セメントモルタル
  • サイディングボード
  • 各種旧塗膜
  • ALCパネル
  • スレート板
  • GRC板
  • 押出成形セメント板
  • 鉄部
  • 亜鉛メッキ鋼
  • アルミニウム
  • ステンレスなどの金属

引用“塗料における1液型と2液型の違いとメリット、デメリット- 外壁塗装駆け込み寺”

 

2液型の最大の長所は化学反応で、強力な接着力を持っている点にあります。これは塗膜性や密着性に直結するので、塗ることのできる場所が多くなります。そのため塗料購入の際には汎用性の高い2液型を選ぶことが安上がりになります。

 

ただし、デメリットでも明記しているように混合・攪拌に手間がかかり、一度混ぜてしまうと使い切らなければならないという時間的制約があります。リーズナブルに購入できるとは言え、この点は十分に考慮しておく必要があります。

 

こまめな掃除を行う

日光が当たらずコケ・カビが繁殖しやすい北側の外壁は、特にこまめな掃除を行うようにしましょう。外壁の清潔さを保つことは、長持ちの基本的なコツですが日々の積み重ねは大きな貯金になります。また、こまめに外壁の状態をチェックすることになるのでひび割れやチョーキングなど、もしものトラブルを早期に発見・対策することにもなります。

外壁塗装を長持ちさせるために

ここまでに外壁塗装を安上がりで長持ちさせるために、踏まえておきたい点について紹介していきました。

外壁塗装と一言で言っても、必要な手順は多数あります。専門性が高くて、業者を頼らざるを得ないという人がほとんどかと思います。

 

しかし、しっかりと留意点を踏まえ、手順を守れば外壁塗装は決して不可能なことではありません。また塗装自体は業者だよりでも、その状態を長持ちさせるための工夫をするだけで外壁塗装にかかるコストはグッと抑えることができます。

上記の記事が、外壁塗装を検討する人の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

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