屋根を塗装する作業員の男性

屋根は、直射日光や雨風から建物を守る重要な部分です。屋根に欠陥があれば、雨漏りが発生してシロアリ被害や構造強度の低下を引き起こしてしまいます。住み心地の良さを維持するために必要不可欠な屋根防水の「屋根塗装」についてみていきましょう。

劣化を回避する屋根防水の「屋根塗装」を行なおう!

「近頃、屋根の見た目が古くなっていることに気付いた」、「定期点検で屋根塗装が必要だと言われた」、「屋根塗装の塗り替え時期や費用が気になる」など、1つでも思い当たる人は多いでしょう。 住宅の耐久性を維持するために、「屋根防水」は重要です。また、屋根防水の施工方法である「屋根塗装」を行なえば、屋根の耐久性だけでなく美観もアップします。「あの家の屋根の色、綺麗!」そう思った経験はないですか。屋根塗装を行ない、強くて見た目も美しい屋根にしましょう。

そもそも屋根塗装には、どのような役割があるの?

雨と太陽から家を守るイメージ屋根塗装の役割

①防錆性が高まる(雨水の浸入を防ぎ、建材の錆発生を防ぐ) ②防水性が高まる(雨漏発生のリスクを下げて、シロアリ被害や建物の腐朽を防ぐ) ③屋根材を保護できる(瓦などの屋根材の寿命が伸びる) ④抗菌性が高まる(苔や草、カビの発生を抑える) ⑤遮熱性・断熱性が高まる このように屋根塗装には多くの役割があるため、是非実施すべきです。屋根塗装を行なわずに屋根の劣化が進めば、住宅全体に不具合が生じてくるでしょう。早めに屋根塗装を行ないましょう。

屋根塗装の実施と塗り替え時期はいつ?

屋根塗装は屋根の劣化が生じる前に行なうべきですが、前回の施工からどのくらいで再施工が必要になるのでしょうか。屋根塗装の塗り替えが必要な時期には、以下のサインが現れます。

屋根塗装の塗り替えが必要な時期のサイン

①屋根塗装の艶がなくなってきた ②屋根塗装の色が薄くなってきた ③屋根が白くなってきた(チョーキング現象) ④屋根が黒ずんできた、あるいは赤くなってきた ⑤塗装が剥がれ屋根材自体が見えている これらの変化は目視で簡単に確認できるため、日頃から定期的にチェックすると良いです。

屋根塗装の施工方法

屋根を張り替える男性一口に屋根と言っても、様々なものがあります。ここでは、屋根塗装を含めた屋根のリフォーム方法と屋根材の種類・特徴について紹介します。屋根塗装の実施を検討している人は、どの施工方法と屋根材が最適なのかを確認しましょう。

屋根を新しくする施工方法

屋根塗装を含めた屋根のリフォームには、3つの施工方法があります。

屋根塗装(塗り替え)

屋根の下地と屋根材にあまり傷みがない場合は、屋根塗装だけでOKです。屋根材に塗料を直接塗布していきます。屋根塗装に用いられる塗料には「アクリル系」、「ウレタン系」、「シリコン系」、「フッ素系」があり、それぞれ耐用年数・価格・特徴が異なります。

重ねぶき(カバー工法)

元々の屋根の下地に新しい屋根材を被せる工法です。屋根の下地に傷みがなく、屋根材にのみ傷みがある場合に有効です。ふき替えと比べて工期が短く、廃材も出ないため費用を抑えることができます。また、屋根が二重になるため、断熱性と遮音性も高くなるのが特徴です。屋根全体の重量を抑えるために、軽量タイプの屋根材を選ぶ必要があります。

ふき替え

ふき替えでは、屋根材だけでなく屋根の下地も取り替えます。好きな屋根材を自由に選べ、換気扇や天窓を追加することも可能です。ふき替えを行なうことで住宅の機能性や耐久性、印象もガラリと変えられます。施工にはそれなりの日数が掛かるため、きちんと計画を立てて行なう必要があります。

屋根材の種類・特徴

上述したふき替えでは、屋根材選びも重要になってきます。屋根材にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

粘土系

日本の伝統的な「粘土瓦(和瓦、日本瓦)」がこれに当たります。高温多湿の気候風土に最適で、塗り替えを行なわなくても50~100年は持耐久性を維持します。ただし、重量があることから地震対策のために年々利用者が減ってきています。

セメント系

セメントと砂で作られた瓦があり、「セメント瓦」、「コンクリート瓦」、モニエル瓦(洋瓦)」と呼ばれています。表面を塗装して使用するため、カラーバリエーションが豊富です。長期間の使用で退色や変色が見られるので、定期的にメンテナンスを行なう必要があります。

スレート系

天然石などを薄い板状に加工して用いる屋根材です。とても高価なため、住宅用としてはあまり使用されませんが、重厚感があり落ち着いた雰囲気を楽しめます。住宅用に開発されている「人造スレート(化粧スレート)」はセメントに繊維を混ぜたもので、軽量で加工しやすく耐久性と断熱性を持ちます。豊富なデザイン性も兼ね備えているため、重ねぶきにも用いられます。

金属系

以前は、「トタン屋根」がよく知られていましたが、近年はトタンの数倍の耐久性を持つ素材が開発されています。銅板にアルミニウムと亜鉛の合金をメッキした「ガルバリウム銅板」や、アルミ合金、銅とチタン素材のものが主流になっています。軽量かつ加工がしやすく、複雑な形状の屋根にも使用できる点が特徴的です。 屋根塗装を行なう際は屋根の下地と屋根材の状態を確認して、屋根のリフォームが必要かどうかを調べましょう。最適な屋根材を選びきちんとリフォームを行なえば、屋根塗装の効果を格段に高めることができます。

屋根塗装の費用はいくら?種類別の平均相場

お金と複数の家屋根塗装の特徴と料金について

アクリル系

料金の相場はおよそ25~35万円で、耐用年数はおよそ5~8年になります。 アクリルだけを使った「アクリル塗料」と、シリコンを加えた「シリコン・アクリル塗料」があります。比較的安価ですが、耐用年数は短いです。

ウレタン系

料金の相場は、およそ30~40万円です。耐用年数は、およそ7~10年になります。 様々な屋根に利用でき、密着性と防水性、耐候性に優れています。

シリコン系

料金の相場は、およそ35~40万円になります。耐用年数は、およそ10~15です。 光沢があり、安定性と耐久性に優れているため、多くの住宅に用いられている人気の施工方法です。

フッ素系

料金の相場はおよそ45~65万円で、耐用年数は、15~20年になります。 比較的高価なため、住宅にはあまり用いられませんが、防汚性と耐久性共に最高を誇ります。住宅に強いこだわりのある人におすすめです。

屋根塗装では塗料以外の費用も発生する

屋根塗装の料金は、塗装以外の項目も加えて算定されます。項目ごとの単価は住宅の状態や業者によっても変動するため、見積り依頼時に細かく確認する必要があります。ここでは、屋根塗装(屋根防水)の作業内容と費用について簡単に紹介するので、把握しておきましょう。

屋根塗装(屋根防水)の作業一覧

①足場・・・およそ500~1500円/平米 屋根塗装は高所になるため、しっかりと足場を組み立てます。 ②養生・・・およそ100~500円/平米 塗料が掛かるといけないところはビニールや布製のシートできちんと覆います。 ③高圧洗浄・・・およそ100~300円/平米 屋根の表面に付着した汚れ、カビなどを高圧ジェット水流で落としていきます。 ④下地処理・・・およそ100~1000円/平米 ひび割れや欠けを補修します。 ⑤下塗り・・・およそ500~1000円/平米 「シーラー」や「プライマー」と呼ばれる下塗り用の塗料を塗り、中塗りの定着率を高めます。 ⑥中塗り・上塗り・・・およそ1000~5000円/平米 用いる塗料によって価格が変動するため、下塗りと併せて料金設定を行なっている業者もあります。 ⑦縁切り・・・およそ200~500円/平米 ストレート屋根の仕上げとして行ないます。屋根材同士の隙間に入り込んだ塗料を「タスペーサー」という器具で取り除いていきます。 ⑧管理費、諸経費・・・工事費用のおよそ5~10% 交通費や安全管理費などです。

屋根塗装を行ない住宅の寿命を伸ばそう!【まとめ】

屋根塗装は、屋根防水の基本となる施工方法です。防水性と耐候性の高い塗料を屋根に塗布することで、雨水の浸入や暑さなどを防ぎます。一見シンプルな屋根防水の工事に思えますが、実は高い技術力と専門知識が必要です。そのため、実績が豊富で信頼できる優良業者に施工を依頼する必要があります。 インターネット上には、屋根塗装の施工についてアドバイスをしてくれる一括見積りサイトもあるので、上手に活用しましょう。適切な屋根塗装を実施することで、大事な住宅の寿命を伸ばせます!

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